貧乏ではなくビンボー
当ブログは、貧乏侍ではなく、「ビンボー」侍、です。そこ、けっこー重要なんです。
五代目古今亭志ん生の自伝「びんぼう自慢」の一節に
『貧乏はするもんなありません。味わうものですな。』
と、あるそうですが、私この一行にとても共感を覚えます。
私自身、子供の頃から裕福な家で育ったわけではなく、どちらかといえば貧しい家に育ちました。そして、30歳を過ぎた今も貧しいまま。そんな30年間、特に幼かった頃のことを思い出してみても、それは決して悲観するようなものではなかったように思えますし、またそれは現在の状況にも言えます。
家がいくら貧しくても、我が家は父母、男三人兄弟の五人家族、いつも笑い声と笑顔にあふれていました。結婚し子供が生まれた今もそれは変わりません。
たまたま、うちが貧しかったけれど、笑い声や笑顔にあふれた楽しい家庭だった、だけかもしれませんが、反面世の中には、お金があって裕福な家でも、家族同士仲良くなかったり、家のなかの雰囲気が悪い、そんな家族もいます。
どちらが幸せか、それはそれぞれの価値観によるところだと思いますが、私にとっては、お金がなくても家族仲良く楽しく暮らせる家庭が一番幸せなものだと信じています。
貧乏は「ああ、うちは貧乏だ」なんてうつむいて生きていくより、「ビンボーだけど楽しく生きよう!」って、前を向いて明るく生きていった方がずっと幸せです。
ビンボーには、ビンボーの味わいが、価値があるんです。
貧乏なんてしみったれないで、ビンボー!って明るく生きていけたら最高です。